みんなのお腹を満たすごはんと想いを積め込み移動するフードトラック、
今回は毎週月曜日に出店している、ハーブフライドチキン「tamago boy」をご紹介します。
高橋歩に刺激を受けて
自分の店を持つという夢を実現
3~40代の方たちならご存知かと思いますが、自由人 高橋歩という方の生き方に憧れ、
彼の著書を片手に世界へ旅に出た人、自分のお店を出した人は数多くいます。
念願だった自分のお店を持って約1年半、中野のPICNIC GOHANも今年7月にレギュラーに
なったばかりという親米のtamago boyさんもそのひとり。
13年前、1ヵ月ほど滞在していたNYで高橋歩さん企画のパーティに参加し、もともと持っていた
「いつか自分の店が出したい」という“なんとなく”の夢がそこで固まりました。
「とりあえずCAFE&BARかな」と、仲間と開いてみたものの2年で閉め、
「きちんと料理を学んで、ごはんを提供するお店を持とう」に行き着きました。
<水越さんのバイブルのひとつ。「高橋歩氏がコネなし金なし未経験から店を始めたストーリーも
掲載されているので、勇気をもらえます」>
メニューは
フライドチキン1本勝負
さぁ、なにを提供しようか。tamago boyだけあってやっぱり卵料理!?
かと思えば、それはフライドチキン。「鶏は卵を産むから?」と思いきや、それは「あ、確かに!」
であって、tamago boyは水越さんの昔からのあだ名。フライドチキンは、アルバイトしていた店で
学んだレシピのひとつだったからでした。
「せっかくだから学んだことを活かしたい、だから提供するならこれしかない、と。
からあげってやっぱり人気なんですよね。ただ、男性思考。女性にも食べて頂きたいから考えたのが、
骨なしフライドチキンをからあげ風にして、さらにハーブで味付けするってことでした」。
確かに、tamago boyさんのフードトラックはナチュラルで女性好み。実際並ぶお客さまも女性が多く、
「からあげ弁当ひとつ」より、「ハーブフライドチキンひとつ」とオーダーしたほうが品があるから不思議です。
<落ち着いた色合いのフードトラックをグリーンでデコレーション>
<チキンにライスに、どんなハーブが使われているかの丁寧な説明もうれしい>
「(ハーブが入っている)クレイジーソルトで下味をつけたら美味しかったんですよね。
じゃ、自分でハーブを調合してみたらもっと美味しくなるんじゃないかって」と
ハーブの世界へ入り込み、ライスにもハーブINというこだわり。
<オレガノ・バジル・ローズマリーを混ぜた香り豊かなハーブライス>
ボリュームさとソースのバリエ、
揚げたてで男性にも人気
とは言え、ゴロリと入った4つのハーブチキンは一口大。
さらに4種類の中から2種類選べるサイドメニュー付なのでなかなかのボリューム。
4つのソース付も選べるので男性にも人気です。
<ハーブ本来の味を愉しみたいなら、ハーブフライドチキン。680円>
<ピリ辛が欲しい日は、自家製バッファローソース。700円>
<一番人気は、こちらも自家製ハニーマスタード。700円>
<ハーブで下味をつけたチキンをフードトラックの中で揚げるからいつでも揚げたて!
揚げ物は170℃で揚げるのが基本ですが、tamago boyのそれは160℃でじっくり揚げ、柔らかさを出します>
目指すはハーブマニアと
働き方改革
昨年お子さまが生まれた水越さんは働き方も変わったようで、夕方には仕事を終え、
夜子どもと過ごす時間が持てるランチのフードトラックは理想のワークスタイルと言います。
今後はフードトラックを増やして世の中のパパママを雇えるような働き方改革のお手伝いを志にしています。
それともうひとつ。
「ハーブには食欲増進やリラックス効果などもありますからね。まだまだ親米ですが、
ハーブを使ったメニューを増やしてハーブマニアを目指しています(笑)」。
親米パパであり、親米ハーブマニアであるtamago boyさんの作るハーブフライチキンをぜひ!
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Writing/photo湯野澤いづみ