みんなのお腹を満たすごはんと想いを積め込み移動するフードトラック、
今回は毎週水曜日に出店している、鉄板鶏飯「Little Kitchen Soleil(リトルキッチン ソレイユ)」
をご紹介します。
食の道を歩き14年目
専門学校を2年、ホテルの和食部門を3年、六本木の割烹料理店を1年、そしてフードトラック7年目と、
“食”の一本道を貫き歩いている北河さん。行き着いたフードトラックという形態の魅力は、
「お客さまとの距離感が近いこと。顔を見ながら直接ごはんを渡す、そのやりとりから学ぶこともあります」
と言います。
<シックなボディのフードトラック。もう一回り小さい、軽のフードトラックと2台所有しています>
鉄板鶏飯1本で勝負する理由
フードトラックを始めた当初は、グリルチキンとオムライスを提供していました。ところが当時、
生卵を使用することがダメになった時期があり、断念。そこで、鉄板でチキンをパリパリに焼いて
ごはんとサラダを合わせる“鉄板鶏飯”に変更しました。なぜ“鶏”にこだわるのか。
答えはシンプル、「鶏肉が好きなので」。
回転率を速くするため、このメニュー1本を貫いています。
和風ダレへのこだわり
メニューは1本。ただ、そこに合わせるタレは、和食の経験を生かし“和”にこだわります。
大根としょうがのおろし、柚子胡椒、みそ、明太子の4種はどれも手作りで、そこにガーリックが加わり5種類から選べます。
塩こしょうと生姜で下味をつけた鶏を、熱々の鉄板でパリパリに焼き、ごはんの上にステーキ1枚分、約200gの鶏をドドン。
そこにいんげんとお漬物、週替わりのおかずを添え、サラダ付ならさらにその上からドドンと乗せ、タレをかけて完成です。
<この日の週替わりおかずはソーセージ(右)。煮物やパスタサラダのときもあります。左がメインの鶏肉>
<フタが閉まらないんじゃないかと思うほどボリュームの鉄板鶏飯サラダ付 620円。
ごはんも200gでリーズナブル! サラダなしは550円>
<安いので、ぜひ充実したトッピングもプラスしたい>
将来の夢はフードトラック所有3台、
そして店舗を持つこと
3人のパパでもある北河さん。お子さんを幼稚園に預け、今はお嫁さんの智美さんとフードトラックに立っています。
ゆくゆくはスタッフを増やしてフードトラック3台を回し、そして鶏メインの居酒屋を展開していきたいと語ります。
フランス語で“太陽”を意味するソレイユ。フードトラックという、小さなキッチンから作られるごはんは、
太陽に照らされているかように、身も心も温か満足。そんな鉄板鶏飯をどうぞ!
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Writing/photo湯野澤いづみ