四季ある日本だからこそ、その時その時の行事を大切にしたいもの。
2月3日は節分。季節の変わり目である立春の前日に生じると言われている邪気=鬼を
豆で追い払ったり、その年の福を司る神様がいる方向=恵方に向かって恵方巻を
まるごと一気に食べ、無病息災や商売繁盛を願うと言われていますね。
そんな行事をすることはもちろんですが、その恵方巻、今年は手作りしてみませんか。
番外編の今回は中野から下北沢に飛び、無国籍料理を営むオーナーと
鬼の飾り巻き寿司を作ろうレポートをお送りします!
下北沢の一角にある、らぶきょう。夜はオーナーもチェンジし、
Tom boy…というBARになる二毛作のユニークなお店なのですが、
このらぶきょう、移転する前のお店で、
とんねるずのきたな美味い店に認定されたお店なのです!
<路面にはメニューに添えられ、きたな美味い店の認定証が>
エレベーターで3Fへ上がりドアを開けると、ボヘミアンの世界!
<流木のロフトもすべて仲間と手作りのお店>
こちらがオーナーのくーちゃん。
今日はよろしくお願いします!
<らぶきょうをOPENして15年。ネコ型の目玉焼きが乗ったタイカレー(写真)やベトナムフォーが人気メニュー>
切っても切っても同じ絵柄が出る金太郎飴を取材してからというもの、
クッキーだったり飾り巻き寿司だったり、その技にはとにかく脱帽の一言。
一見難しそうに見える技ですが、仕組みがわかって慣れると簡単だったり
置き方ひとつで表情が変わるからとても愛らしい。
さぁ、それではさっそく作ってみましょう。
<お店の作りもかわいければ、計りなどのアイテムもいちいちかわいい>
レシピ
・海苔 前型19cm×21cm 4枚程度
・寿司飯 330g
・ゆかりと明太子ふりかけ 少々
・薄焼き卵用の卵 3個
・茹でにんじん 少々
・魚肉ソーセージ 1本
・まぐろ 少々
ステップ1 具材をそれぞれカットする
1:全型の海苔約4枚を下記のサイズにカット
<髪の毛>約6cm×10cm 8枚
<角>約6cm×10cm 2枚
<目>約6cm×10cm 2枚
<鼻>約6cm×10cm 1枚
<口>約6cm×10cm 1枚
<ほっぺ>約5cm×10cm 2枚
<牙>約5cm×10cm 2枚
<顔>10cm×23cm 1枚(前型だと足りないので足す)
<枠>10cm×28cm 1枚(前型だと足りないので足す)
2:寿司飯330gを小分けにしてそれぞれに味付けをする
くーちゃん「<顔>と<枠>はの寿司飯は作る方によって足りなくなる場合も
あるので、余分に用意しておくと安心です」
<ほっぺ>20gのゆかりふりかけ寿司飯
<顔>170gの明太子ふりかけ寿司飯
<枠>140gの寿司飯
3:<角><牙><口>になる魚肉ソーセージをカットする
くーちゃん「この三角カットが結構難関。手を切らないように気を付けてください」
<角>10cmの三角形を2本
<牙>10cmの角より小さめ三角形を2本
<口>10cm×5mm程度の長方形を1本
4:8cm×10cm程度の<髪の毛>になる薄焼き卵を卵3個で作り、カットする。
くーちゃん「らぶきょうメニューのじゃこしば漬けオム納豆チャーハンなどに
使っている自家製だし醤油と塩を少々、破れにくさ防止に片栗粉も少し入れています」
<髪の毛>1cm×10cmを8枚
5:<鼻>になる茹で人参と、<目>になるまぐろをカットする
<鼻>1cm×10cmを1本
<目>1cm×1.5cm×10cmを2本
ステップ2:カットしたそれぞれの具材を海苔で巻いていく
6:<ほっぺ>になる12gのゆかりふりかけ寿司飯を、
8cm×10cm2枚の海苔でそれぞれ巻く
くーちゃん「12gのゆかりふりかけ寿司飯を半分にわけて海苔の上に
のりしろ1cm残して敷くと巻きやすいです」
7:<髪の毛>になる薄焼き卵1cm×10cm 8枚を、約6cm×10cm 8枚の海苔でそれぞれ巻く
くーちゃん「薄焼き卵と海苔が付きにくいので、海苔に霧吹きなどで水滴を少しつけたり、
薄焼き卵と海苔をすぐ巻かずに置いておき、湿られておくとGOO」
8:それぞれの魚肉ソーセージを海苔で巻く
<角> 10cmの三角形 2本と、約6cm×10cm 2枚の海苔
<牙> 10cmの角より小さめ三角形 2本と、約5cm×10cm 2枚の海苔
<口> 10cm×5mm程度の長方形 1本と、約6cm×10cm 1枚の海苔
9:<鼻>になる茹で人参1cm×10cm 1本を、約6cm×10cmの海苔で、
<目>になるまぐろ1cm×1.5cm×10cm 2本を、約6cm×10cmの海苔で巻く
ステップ3:センスの見せ所! バランスよく各パーツを組み合わせる
10:<顔>になる10cm×23cm 1枚の海苔を巻きすの上に敷き、
<角>になる薄焼き卵巻き5本を中央に並べる。
11:<顔>になる170gの明太子ふりかけ寿司飯を、薄焼き卵巻き5本の上に薄く敷く
くーちゃん「寿司だからね、素手で乗せちゃいます」
12:11の上に、間隔を空けて箸で少しくぼみを作って<目>になるまぐろ巻きを乗せ、
<目>と<目>の間に薄く明太子ふりかけ寿司飯を敷く
13:12の上に、<鼻>になる茹で人参巻きを乗せ、
両脇に同じ高さになる程度の明太子ふりかけ寿司飯を敷く
14:13の上の<鼻>の斜め脇に、それぞれ<ほっぺ>になる
ゆかりふりかけ寿司飯巻きを乗せる
15:14の上全体に明太子ふりかけ寿司飯を薄く敷き、
<牙>を置く部分に箸で少しくぼみ2つを作る
16:15で作ったくぼみ2つそれぞれに<牙>になる魚肉ソーセージ巻きを乗せ、
さらにその上に<口>になる魚肉ソーセージ巻きを乗せる
17:16の上全体に、残りの明太子ふりかけ寿司飯を敷いてまとめる
くーちゃん「もうこれ、工作ですよねw」
ステップ4:ついに、巻く
18:17で組み合わせた本体を巻きすでしっかり巻く
19:<枠>になる140gの寿司飯を、両脇約2cmのりしろを空け、
10cm×28cm 1枚の海苔に敷く
20:19の中央に<髪の毛>になる残りの薄焼き卵巻き3本と、
<角>になる魚肉ソーセージ巻き2本を並べる
21:20の上に18の本体をゆっくり乗せる
22:しっかり巻く
さぁ、やっとやっと、完成!
くーちゃん「重い~。これでだいたい400gあります。直径約9cm、長さ約10cm!
端っこは不細工で、うまくいっているのかまだわからないですよね」
ステップ5:ゆっくり、丁寧に、心を込めてカットする
23:端っこは5mm~1cmくらいで切り落とす
24:本番を、カット
くーちゃん「包丁は水で濡らしながら1.5cm程度にカットします。この瞬間がドキドキ」
ペロン
ぶさかわ~~~~♪
25:余った海苔や薄焼き卵で目玉をつけて完成!
1.5cm程度にカットし、4~5個できます
所要時間は約1時間。慣れれば短縮できるでしょう。
くーちゃん「実はこのレシピ、クックパッドから頂きました。すごくかわいい!と思って作り始めて今年で4回目。
初年度はお見せできないくらい不細工でした。完成を想像しながら、各パーツを置くバランスが大事です。
でも、毎回表情が異なるのが手作り恵方巻の魅力。次回は<ほっぺ>をらぶきょうメニューにあるガパオにしてみようかな」
そんなくーちゃんの昨年の作品がこちら。
クックパッドにこのレシピを掲載してくださったBiBiすみれさんに感謝ですね!
慣れてきたら各パーツの具材や<顔>や<ほっぺ>の寿司飯の味付けも変えて
アレンジも愉しめます。
みなさんも鬼の飾り巻き寿司を作ったら、くーちゃんと
この愉しさを共有しに、らぶきょうにも足を運んでみませんか。
今年の恵方は南南東、手作りの飾り巻き寿司で運気をたっぷり頂きましょう。
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らぶきょう
【住所】東京都世田谷区北沢2-32-7 青柳ビル 3F.
【Tel】なし
【Open】12:00~19:00(19:00~2:00はBAR Tom,boy…に変わります)
【Close】水曜日(Tom,boy…は日曜)
【最寄り駅】「下北沢」駅北口より徒歩約5分
【Instagram】kumikolovekyou
Writing/photo湯野澤いづみ