みんなのお腹を満たすごはんと想いを積め込み移動するフードトラック、
今回は今年12月から金曜日メンバーに加わった、ガパオとタッカルビごはん「rakus&KANCHI」をご紹介します。
2人体制のフードトラックはPICNIC GOHAN出店者さんの中でも何店舗かありますが、
rakus&KANCHIは2人がそれぞれ得意料理を一品ずつ提供する、いわゆる共同出店のフードトラック。
<ガールズ出店にぴったりのラブリーフォルクスワーゲン。左がrakusの芦田早苗さん、右がKANCHIの山本愛さん>
rakus代表、芦田早苗さんは「ごはんを提供するお店を持ちたい」という夢がありながら、
資金などなにかとハードルの高い店舗より、チャレンジしやすく自分に合っていそうなフードトラックに興味を持ちました。
経験を積むために始めたのが、毎週木曜日に出店している自然派ごはん“キミドリ.”。
渋谷に店舗を持つキミドリ.でアルバイトをしながら、フードトラックも担当し、約2年じっくり経験を積んだ
早苗さんが独立して始めたのが無国籍料理rakus(ラクス)です。
インドネシア語で食いしん坊という意味が、食べることが大好きで明るい人柄の早苗さんらしい。
“ごはんをかき込みたくなるしっかりおかず”が得意で、rakus&KANCHIではオリジナルガパオライスを提供。
甜面醤(テンメンジャン)や豆鼓醤(トウチジャン)などで濃いめの味に仕上げることでごはんに合う上、
日本人好みの中華風ガパオが完成。ガパオというと目玉焼きなイメージですが、
rakus風ガパオはとろとろの温玉をのせてからませるのがおすすめ。ひき肉の歯ごたえが満足度を誘います。
<ガパオとタッカルビ、それぞれの得意料理で勝負。ごはん少なめだとサラダを多くしてくれるので控えめ女子さんにもうれしい>
<しっかりお野菜、たんぱく質お肉、辛みのカプサイシンでぽかぽか満腹>
一方、KANCHI代表、山本愛(かな)さんのフードトラックデビューは10年以上前、クレープを販売していたと言います。
6年ほど経験を積み、KANCHI(カンチ)という屋号で新たにスタートしたのが“さしすせそ(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)”を
大事にする日本と韓国のコラボごはん屋さん。
なぜその2ヵ国かと言うと、実は愛さん、日本人と韓国人のミックス。両親やおばあちゃんの作る日本食と韓国食で育ち、
それを受け継いでいこうとする親孝行さん。
屋号のKANCHIは“かな”から“かんちゃん”、“かんち”へと変形した小さい頃からのあだ名で、
両親や友だちに呼ばれていたそれを屋号に決めたことも親への感謝・愛情を感じます。
そんなKANCHIさんがPICNIC GOHANで提供するのは、小さい頃から食べていたものをKANCHI流にアレンジ・再現したタッカルビ。
韓国料理であるそれを、“さしすせそ”の和で味付けした、パンチがありながらも優しい家庭料理です。
とろ~りあつあつのオリジナルチーズをトッピングして甘辛まろやかで頂くのがおすすめ。
<清潔感ある看板や装飾も心を誘う>
<さらにコクを出すため隠し味を入れたオリジナルとろ~りチーズはぜひ>
それぞれの長所をさらに引き出し、短所を補う形で合同出店が実現してまだ1ヵ月ちょい。
実は車の都合上、来年3月いっぱいの出店予定というのが残念ですが、3月以降もこの味を忘れないように、
この味にまた逢えるように、たくさん食べてrakus(食いしん坊)になりましょ。
<タッカルビとガパオの2種盛(800円)、とろ~りチーズ(100円)のせ 900円>
<ひとりが中に入りランチを作り、ひとりが外に出てオーダー受けなどを担当する仲良し二人三脚>
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Writing/photo湯野澤いづみ