出店者インタビュー vol.10「ポチャ」 張 恵景(チャン ヘギョン)さん

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POSTED | 2017年9月25日
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いつも美味しいランチを提供してくれるフードトラック。普段は聞けないお店のヒストリーや、料理、素材へのこだわりを知ると、美味しい料理がさらに身近に、美味しく感じられるもの。

今回は、毎週月曜日に出店している韓国料理の店「ポチャ」を紹介します。

「ポチャ」の張 恵景(チャン ヘギョン)さんは韓国のソウル出身。日本にやって来たのは’97年で、もともと日本で韓国料理屋を営んでいた母親を手伝うためでした。
張さんが大事にしているのは、その母親から受け継いだ調理方法。スンドゥブや牛すじクッパ、夏期限定の参鶏湯など、圧力鍋を使えば短時間で調理できるメニューも、「味が落ちる」と圧力鍋を使わなかった母親を見習い、一般的な鍋でじっくり時間をかけて作っているんだとか。

和牛のお肉を贅沢に使うこだわり

そのスンドゥブは、寒くなってくるこれからの季節にとくにおすすめ。牛肉をフライパンで何時間も炒め、旨味が凝縮したエキスを丁寧に抽出。そこにニンニクや生姜を加えて特製ソースを作り、韓国直輸入の唐辛子2種類を加えお鍋でじっくり煮込んでいきます。


<スンドゥブはご飯とセットで700円!ご飯と別盛りもできますよ>

このスンドゥブの具に使われているのはなんと和牛のお肉。一頭買いで仕入れている知り合いから必要な部位を分けてもらっているので価格が抑えられ、リーズナブルな価格で提供できるんだそう。またこの和牛のお肉は、ひと月に数回しか提供されない牛すじクッパにもふんだんに使われています。


<こちらが和牛の牛すじたっぷりのクッパ。800円はお買い得!>

ポチャの料理はぜんぶ手作り

タッカルビ(鶏)やプルコギ(豚)の味付けに使う焼肉ダレ、付け合わせのキムチ、ビビンバなどに使うコチジャンなど、ポチャの料理はすべて手作り。どの料理も、化学調味料独特の嫌な味がしません。筆者が「ポチャは辛い料理も優しい味がする。美味しくて飽きない、そんな味がします」と張さんに味の感想を伝えると、

「うちの料理は砂糖も使わない。甘みが欲しいときは果物を使うのよ。何の果物かは企業秘密だけど、それが、くどくなくて飽きない味の秘訣だね」と、美味しさの秘密を教えてくれました。

キッチンカーをはじめたきっかけはFUJI ROCK

もともと麻布で韓国料理のお店を営んでいた張さん。しかし、ビルの立ち退きでお店を閉店。知人の薦めで野外フェス「フジロック」のフード出店に応募したところ見事合格。これをきっかけにイベント等でケータリング出店するようになり、やがてフードトッラクでの営業をスタートしました。一般的にはフードトラックで経験を積み、将来的に自分のお店を持つという流れが多いなか、張さんはその逆の道を辿ってきたんですね。

「体はしんどいけど、フードトラックは頑張れば頑張った分だけお客さんからダイレクトに反応が返ってくるからお店より楽しいね。」と張さん。

看板のメニューにない料理も、お客さんからのリクエストが多いものは、付け合わせの一品として取り入れることもあるそう。好きな韓国料理があれば、張さんに提案してみては?もしかしたらランチに作ってくれるかもしれませんよ。


<夏期限定で登場する参鶏湯も本格的な味!>


<手作りコチジャンが自慢のビビンバは650円>


<タッカルビと豚プルコギのハーフ&ハーフは750円>

Writing/photo加茂 光

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