結婚記念日や同僚の誕生日にさり気なく「花」を手渡すことができる。それはスマートな大人の条件のひとつと言えるでしょう。そんな時、渡す人を意識して特別にオーダーした花を用意すれば、相手はより一層喜んでくれるもの。
というわけで今回ご紹介するのは、中野駅すぐのお花屋さん「Green Coast」。南口のマルイ横にあるレンガ坂を抜け、さらに路地を抜けたところにある緑あふれる小さなお店です。観葉植物が並ぶ外観は一見すると花屋に見えないかもしれませんが、店内に足を踏み入れると可憐な花たちが出迎えてくれます。
「うちはできるだけ国産の花にこだわっています。海外産と比べると少し高価ですが、花持ちが全然違うので」と話すのは店長の丹澤さん。以前は中野の別の花屋さんで働いていたのですが、そのお店の閉店を機に独立、2007年にこのお店をオープンさせたそうです。
お店のコンセプトを聞くと、「中野に住むお客さんのニーズにも合わせていますが、基本的には自分の好きな植物を並べています」と丹澤さん。定番の赤や黄色やピンクなどの派手な色の花は少なく、淡い色合いの花が多く並んでいます。
そして、店名に「Green」とあるように店内には観葉植物やシダ類などの植物もたくさん。花だけでなく植物全般が好きということで、このようなラインナップになっているそう。
<左からシダ、フィロデンドロン、タニワタリと亜熱帯の植物も>
この日お店にあった特注のブーケも、カラフルな花は使わず緑色の秋アジサイや木いちごなどを使い、緑を基調とした色合いでまとめられていました。
<こちらがそのブーケ。所どころ色づいている木いちごがポイント>
店内にはドライフラワーもたくさん飾られており、「これも売り物なんですか?」と聞くと、これらは基本的に売り物ではなくスタッフ渡辺さんの趣味なのだとか。
<お店に入るとすぐに出迎えてくれる大きなドライフラワーのリース>
「イベントの装飾などで使う花たちは、数日で役目を終えて廃棄になってしまう。だったらドライフラワーにしてお店に飾ってみようかなと思って始めたんです。もちろん『欲しい』というお客様には販売もしています」とスタッフ渡辺さん。オーダーすればドライフラワーの花束も作ってくれるそうです。
<バラのドライフラワー。「これも売り物じゃないけど、欲しかったら言ってください」と渡邊さん>
このほか、かわいいキャンドルや鉢など、スタッフさんのセンスでセレクトされたオシャレな小物も店内に並んでいます。また、「Green Coast」では、オフィスの受付などに飾る花のアレンジや、パーティーのフラワーデコレーションもオーダーできるそう。あなたの部屋に、オフィスに、「Green Coast」の植物で色を添えてみてはいかがでしょうか。
<DIY感溢れるお店。廃材などを利用して自分たちで作っているんだとか>
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Green Coast(グリーンコースト)
【住所】東京都中野区中野3-40-31
【Tel】03-6413-5333
【Open】10:00~22:00
http://www.greencoast.jp/
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Writing/photo加茂 光