中野あるき Vol.10 さよなら孤食「にこにこカフェ~子ども食堂~へ行こう」

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POSTED | 2018年9月13日
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子ども食堂ってご存知ですか?
ままごと?
子どもがごはんを作って食事を出すキッザ〇アのような職業体験場?
子どもが食事をする場所?
そんなハテ?の謎を解くべく、中野区は江古田にこの夏OPENした子ども食堂に潜入しました。

孤という淋しさ

少子化による一人っ子や、両親の共働き、片親による鍵っ子がいるのは現代に始まったことではありません。
そこで発生するのが、ひとり遊びやひとりごはんという孤遊び孤食。孤独や孤児とはよく聞くけれど、
そもそもそれ単体ではどんな意味を持つのだっけ?と調べてみるとゾッと鳥肌。

幼くて父のない者
両親のない者
みなしご
助けるものがない
ひとりぼっち
ただひとつ
ひとり

淋しい。実に淋しいです。

そんな孤遊び孤食の子どもたちを受け入れ、無料または安価で、栄養を考えた手作りごはんを
みんなで囲んで食べる場所、それが子ども食堂です。

子ども食堂に参加するには?

子ども食堂は全国各地で開催されていて、それらをまとめているのが子ども食堂ネットワークです。
開催場所やコンセプト、対象、料金、利用方法などそれぞれの特徴が細かく紹介されています。

1:子ども食堂で食べたい人
2:子ども食堂を応援したい人
(調理補助、運営などのお手伝いボランティアや、食材を無償で送るサポーター)
3:子ども食堂を始めたい人

と、参加方法は3通りあるよう。

ステップ1 食べたいのか、応援したいのかを決め、ご近所で開催されている子ども食堂をチェック

参加対象者は施設ごとに異なり、地域に暮らす人、小学〇年生~〇年生、どなたでも、と幅広く、
日時も平日や休日、昼間や夜とさまざまなので、ご都合で決めましょう。

ステップ2 申し込む

ここに行ってみたい! が決まったらその施設に直接問い合わせてみましょう。
予約なしで誰でもウェルカムなところもあれば、主催者と希望者が一度会って
趣旨などを話合い、“この子ども食堂に合意を得た方”など、こちらも施設によってさまざまなようです。

ステップ3 いよいよ参加

高齢者施設で開催される
子ども食堂に参加してみた

3ステップを経て、中野区は江古田で今年7月OPENしたばかりの
子ども食堂にボランティアで参加してみました。

子ども食堂が開催されるのはご自宅、カフェ、地域の会館や区・市民センター、
教会などさまざまですが、ここの特徴は特別養護老人ホーム。

<昭和53年、中野区第一号の特養として開設された歴史ある介護付き住宅>

「施設のおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に調理から参加することで、子どもたちと新たな出会いが生まれ、
老若男女のコミュニティーが形成される」と、話してくださったのは発起人の伊藤さんです。

うん、素晴らしい。

<発起人の伊藤由宏さん。OPENしたばかりのここはまだ正式名称がなく、この日の参加者から
 リクエストを受付、後日にこにこカフェと命名されました>

調理ボランティアは食事スタート2時間前の16時入り。
伊藤さんや当施設の栄養士さんの指示のもと、さっそくごはん作りに取り掛かります。

<ひとつの子ども食堂で万が一食中毒が発生してしまった場合、全国の子ども食堂にも影響を
 及ぼしてしまうため、衛生面はとくに注意。開始前の打ち合わせでしっかり共有します>

エプロンとほっかぶりをまとった主におばあちゃまズがせっせと調理していきます。
指示を待つのでなく、自らがいま自分にできることを探し、積極的に動く。その光景はまさに大奥!

そんな中、17:00には参加者が会場入りし、受付が始まります。

<にこにこカフェの参加対象者はどなたでもOK>


<アレルギー対策のため、食材もひとつひとつ丁寧に表記されます>

食事スタートまで、憩いの場で時間を待ちます。

<「ごはんを食べるだけでなく、ごはんの前後の交流もわくわくカフェの特徴です。
 バルーンアートや手品、学習塾など持ち込みイベントを企画してくださる方も随時募集しています」
 と伊藤さん>

うん、素晴らしい。

同刻17:00、今度は運営ボランティアが集まり始めました。こちらは参加者たちへの誘導から配膳、
片付け、この場だからこそできるパパママ同士の交流や休息に代わり、子どもたちと遊ぶことなどを担当します。

<運営ボランティアは若者が多め。地元学生も駆けつけます>


<時間ごとに細かくセクション、役割が決まっています>

そして18:00。
それぞれがテーブルにつき大家族食事がスタートしました。

<8月某日、この日のメニューは焼きそば、豆腐のスープ、ポテトチーズ焼き、あんみつ>


<老人ホームに暮らす方たちの一部のみなさんもスタッフに連れられ続々いらっしゃいます>

いろんな想いで参加する
いろんな方たち

今回訪ねた子ども食堂のボランティアは約20名、参加者は大人26名、子ども37名の計63名でした。

中野区でも数ヵ所の子ども食堂が実施されていますが、そのうち4ヵ所の子ども食堂それぞれに
週1回は参加しているという3兄弟を持つパワフルママさんは「家事育児で多忙な毎日の中、
週1回だけでもこういう時間が持てるのでとても助かっています」とうれしそう。

<大和田さんファミリー。「味付けなど、食事のアドバイスも得られて日々のごはん作りに活かしてます」
 と、大和田ママ>

ほぼおばちゃまズで結成される調理ボランティアの中には中学2年生もいて
「学校がボランティアに力を入れているので、夏休みの宿題のひとつとして参加しました。
レポートを書いて提出するんです。前回参加したときお皿洗いしながらおばさまたちといろんな話が
できたのが愉しくてまた参加しました」とピチピチ素肌で話してくれました。

<おばちゃまが仕立てたスープの味見も担当する中学生ボランティア(右)>

産後デューラ(産後間もない母親に寄り添い、子育てが軌道に乗るまでの期間、日常生活を支える専門家)
をしているママさんは、自分の子どもを友だち親子に預け、ご自身は調理ボランティアに参加。

<産後デューラの資格を持つ木村めぐるさん(左)>

食事時間にやってくる友だち親子とご自身のお子さんと一緒に食事をして帰られるという参加方法もありました。

<ママがみんなのために作ったごはん美味しいね。あれ、でもちょっとヤキモチ!?>

70歳に近いおばちゃまたちはというと、別の子ども食堂 ぬまぶくろ わいわい食堂を企画運営されている
発起人とその仲間たちさんもいらして、“地域で助け合う、地域に根付く”を目の当たりにさせられました。

<中野区 沼袋で開催されている子ども食堂のスタッフさん。おっとり笑顔の絶えないおふたりは癒し度100%>

うん、素晴らしい。

子ども食堂は誰でも
OPENできる

にこにこカフェの発起人、伊藤さんは元ボクサー。

えっ?

孤独や精神との闘いでもあるプロボクサーという職業柄でしょうか、
現役時代から伊藤さんは心理、心のケアについて興味を持つようになり
そんな子どもたちと触れ合うことも多かったようです。

「引きこもる子どもたちと接する中、子どもの問題は大人のせい」と気づき、どうにかしなくてはと思い始めます。
プロボクサーを辞め始めたことが「生きづらさを抱える子どもたちの”今ここから”を創る」をコンセプトとした、
NPO法人ここからプロジェクトの発足でした。
児童養護施設でのボランティアやワークショップなどを企画・運営、今回のわいわいカフェ@
江古田のほか、野方 みんなの食堂の2事業を展開しています。

<中野区内の子ども食堂、学習支援スペースのネットワークもあります>

子どもだけ、孤食だけじゃない
みんなの食堂

今回の子ども食堂にひとりで来るお子さんはいませんでした。
貧困家族や孤食者を優先する活動ではありますが、それだけでなくパパママの憩いの場、
交流の場であったり、孤食とはなにも子どもばかりでなく、大人にも当てはまるもので、
子どもも大人も孤食とさよなら。視野を広げ、誰でもウェルカムとする団体も広がっているようです。

屋号を“子ども食堂”でなく“みんなの食堂”や“ワイワイ食堂”、“〇〇カフェ”など“子ども”を
付けないのがそれのようですね。

<この日はかき氷も。運営ボランティアの学生が手回し機で一生懸命削っていました>

パパママもシングルも、なにを目的とし、どう参加するか、そもそもしないかはあなた次第。
ただ、こんな活動があることを知ることから始めてみませんか?

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にこにこカフェ(子ども食堂)

【2018年の開催日時】9.26(水)、10.24(水)、11.28(水)予定
※基本は毎月第4水曜日 18:00~20:00(ボランティアは16:00)
【参加費】18才以下無料、18才以上300円 予約不要
【場所】中野区江古田2 特別養護老人ホーム「中野友愛ホーム新館」
【お問い合わせ】TEL 03-3389-5515
またはNPO法人ここからプロジェクト 080-4928-3487(伊藤)
http://kokopro.webcrow.jp/
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Writing/photo湯野澤いづみ

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