過密都市に存在するヒートアイランド現象なんてものじゃなく、
いま、日本全土がヒートアイランド化している今年の酷暑。
まるでオーブンの中にいるようで、通年日焼けしているわたしも
ついには日傘をさし、エアコンをつけなきゃやっていけない。
かき氷を食べて体内から冷やさないとやっていけない。
ということでやってきたのは、中野から2駅隣
阿佐ヶ谷はカフェ&デザインアトリエ「ZAGURI(ザグリ)」。
松山通り(旧中杉通り)商店街沿いにあるおしゃれな隠れ家的カフェ
ZAGURIは、2016年11月にOPENしたばかりです。
<木の温もりを感じるお店は内装から全部手作り。“氷”の暖簾が涼し気>
ゴロゴロと木の扉をスライドさせると、白と木を基調とした清潔感ある店内がお出迎え。
カウンター席4、テーブル席4のWi-Fiも完備したこじんまり空間なので、おひとり様もゆっくりくつろげます。
<ご夫婦で作り上げたZAGURIには、明治~昭和時代の文具や書籍などもあり、古民家風なほっこり感も>
カウンターを陣取ったら、火照った身体を冷やすモノ探し。
ZAGURIのメニューは自家焙煎の珈琲や手作りドリンク、創作スイーツ、
これらは、奥様の店長ひろ美さんが担当されています。
自家製の冷たい甘酒や濃厚黒蜜豆乳プリンも気になるけれど、
ヒートボディを冷やすには、迷わずアレ。
<店内に入ってすぐに目についた、やや中央に構えるアレ>
<レトロな現役手回しかき氷機、“初雪”>
「自家焙煎珈琲の練乳かき氷、お願いします!」
ちょっと大人クールに、珈琲かき氷をチョイスしてみました。
だって自家焙煎豆を使用したかき氷なんてなかなかないのでおいしいに違いない。
<純氷の半貫目をセット。手回しかき氷機を愉しんでもらうため機械に給電もつける粋具合>
さぁ、削りますよ。
カウンター越しに、削る作業が見れるうれしいパフォーマンス。
シャッシャッシャッという、氷が細かく削られる音が店内に響き、
シャリシャリのキメの細かな削り氷が器に盛られていきます。
<片手でハンドルを動かし、片手で器をくるくる。
刃もほぼ毎日、天然石と人工石を使い分けて研いでいるからこの音と切れ味!>
合間にトッピングし、なんと11層に仕上げます。
<ブラジル50%、エチオピアとコロンビア25%ずつの、アイスコーヒー用に焙煎している豆を使った
深煎り珈琲シロップ(豆は時期によって産地が変わります)と自家製練乳、
ラム酒漬けレーズンと氷の11層ミルフィーユ>
シャキーン!
<高さ15cmはある山盛りの自家製珈琲 練乳かき氷 900円>
パクリと一口。
“深煎り焙煎珈琲”と言ってもシロップなので、ほんのり甘味があります。
どんどん進めていくと、ラム酒付けレーズンと練乳の最強コンビが
タイミングよく口直しになって最高においしい!
「休みの日はかき氷食べ巡りをしたり、天然氷を作っている蔵元を訪ねたりと
日々勉強しています」とオーナー。かき氷へのこだわりが伝わります。
終わりかけにちょこんと出されたストロー。
そう、器の底に辿りつく頃には練乳アイスコーヒーになっていて、
〆はストローでチューチュー。
すっかりヒートボディがクールダウンしたところで、ぐるりと店内を徘徊してみます。
カウンターの後ろに陳列されていたBOXたち、
かき氷を食べながらずっと気になったので、そのトビラをパカリと開けてみました。
<まるで秘密箱のようで、開けたい・開けるわくわく感>
すると、色鮮やかな丁寧に組まれた組紐たち!
<帯紐>
<ピアスたち>
なんとこちら、店長ひろ美さんの手作り。元グラフィックデザイナーの
ひろ美さんはZAGURIのメニューを担当する傍ら、組紐作家さんでもあるのです。
ZAGURIの珈琲や内装を主に担当する旦那さまのオーナーHideakiさんは
現役フォントデザイナーであり、お店のフォントや名刺も手作り。
<Hideakiさんが手掛けたフォントタペストリー。電動マッサージクッションがあるこちらのテーブル席もおすすめ>
アーティストなご夫婦がそれぞれの得意を活かしたお披露目の場所。
かき氷で涼まりながら、カウンター越しにアーティスティックな話で盛り上がるもいいですね。
こちらもおすすめ
<一玉まるごと使った生もも練乳かき氷 1,000円
かき氷は10月までですが、フルーツのかき氷は時期により異なります>
提供:ZAGURI
<Hideakiさん自らが厳選、焙煎する珈琲。アイスコーヒーは特注の純銅タンブラーで頂ける贅沢さ 500円>
提供:ZAGURI
さぁ、ヒートボディをクールダウンへ!
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ZAGURI
【住所】東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-43-6
【Tel】03-5356-8220
【OPEN】11:00~19:00
【CLOSE】不定休
【最寄り駅】JP阿佐ヶ谷駅北口より徒歩約6分
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Writing/photo湯野澤いづみ