高円寺あるきVol.2 梅雨は絵本でリラックス「高円寺えほんめぐり」

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POSTED | 2018年6月25日
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今年もついに梅雨が到来! PICNIC GOHANのランチは変わらず美味しいけれど、
なぁんかジメジメするし、汗の匂いも気になるし、外は雨だし……。
そんな浮かない子さん、未知なる絵本の世界へ足を踏み入れてみませんか?

大人のための絵本カフェ
ムッチーズカフェで梅雨チルアウト

「絵本カフェか。子どもがいっぱいで賑やかなんだろうな」、
絵本=子どもになってしまうのは当たり前。けれど、それって誰が決めたのでしょう?

おとなだって絵本を読みたいときがある。

そう、ここは大人が主役の絵本空間。

<絵本の国への扉のような、わくわくするエントランス>

もちろん子連れもOKですが、パパママへのちょっとしたお約束があります。
・歩き回ったり、大声を出さないようご配慮頂くこと
・テーブルや棚など、キッズ向けに作られた空間でないため
 角に頭をぶつけたりしないよう気を付けること
・絵本を破損したり汚さないよう一緒に読むこと
※一部を紹介しています

450冊もの本が所是ましと陳列されている以外、家具など見ても確かに大人向けです。

<テーブルにも絵本の表紙が敷かれていて、“懐かしい絵本”、“読んでみたかった絵本”などを探して、
お気に入りの席を見つけるのも愉しい>

図書館と多いに異なるのは、ここはカフェ。
“天使のホワイトカレー”などのお食事、デザート、アルコールと共に、絵本が読み放題なのです。
もちろん、メニューも絵本からヒントを得たものばかり。

<様々な色に光る氷が入った にじいろのさかな ¥500(税別)。
 ココナッツとブルーハワイで、見た目も飲み口もまるで海の中にいるよう>


<生クリーム風呂に入っているような しろくまサンデー ¥600(税別)。
 ミックスベリーが赤いパンツをイメージしていて、思わずくすっと笑ってしまう>

小さい頃から絵本と暮らし、将来は絵本に関わる仕事を夢見ていた
ホールの主のまどかさんは、絵本専門士も所持する絵本博士。
大学のときからの同級生、店の主のむっちさんと2年半前にOPENしました。

<保育士として働いていたまどかさん(左)と、税理士や開業の勉強をしながらアルバイトをしていた
 むっちさん(右)が、出逢いから15年の時を経て共同経営を実現>

ムッチーズカフェ推薦!
梅雨に読みたい、夏に読みたいこの一冊


左【おじさんのかさ】佐野洋子/講談社

あらすじ
雨なのにお気に入りの傘が濡れるのがいやでさそうとしないおじさん。ある雨の日、
傘をさして楽しそうに歌をうたう子どもたちを見たおじさんがついに傘をさすと……。

ムッチーズカフェ
本当に大切なモノって使わないと分からないということを身近な傘で表していて、
雨の日に傘をさすのが愛おしくなります。ベストセラー、100万回生きたねこの同著者です。

右【なつのおとずれ】かがくいひろし/PHP研究所

あらすじ
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝え、それを聞いた太陽が“夏の風物詩たち”を呼び出します。
“夏”に向かって走り出す彼らが辿り着いたのは……。

ムッチーズカフェ
夏の出番に向かうキャラクターがとてもかわいくて、梅雨の時期に読むと「夏が来るんだな」ってワクワクします。
若くして亡くなられた著者も同じ気持ちだったのでしょうか。

ムッチーズカフェにとって絵本とは
“絵本はおもちゃじゃない”

「絵本はおもちゃじゃないんですよね、
だから大人になっても心に響くし、心の穴埋めになるんです」。

毎月最終金曜日は大人のための夜カフェ絵本もあるので、足を運んでみてはいかが?

<絵本セラピストによる絵本の読み聞かせ。参加費1,000円ワンドリンク付>

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ムッチーズカフェ
【住所】東京都杉並区高円寺北3-2-17 2F
【Tel】03-5364-9190
【Open】平日11:30-20:00 土日祝日11:30-21:00(いずれもLO30分前)
【Close】水曜日
【最寄り駅】JR高円寺駅北口より徒歩約2分
==================================

毎週土曜日に参加しよう!
劇場の読み聞かせ、絵本の旅@カフェ

もちろん、高円寺には子どもがメインの絵本の読み聞かせ場もあります。

<舞台芸術の創造と発信をする高円寺の代表的な文化活動の拠点、“座・高円寺”>

この劇場の2階にあるカフェ&レストラン アンリ・ファーブルは
毎週土曜日の午前中、絵本の旅@カフェに早変わりします。

<おしゃれな空間で開催される絵本読み聞かせ。常設する本棚には
 所蔵している1,500冊以上の中から、季節ごとに300冊の絵本が並びます>

本読み案内人さんと呼ばれるボランティアの方々による読み聞かせなのですが、
一風変わっているのはマンツーマンであり、何冊でも可能なこと。
さて、どんな模様なのでしょう。
一組の参加者ファミリーと本読み案内人さんを追ってみました。

ステップ1:事前予約→受付

<1回の参加者は約20名、本読み案内人さんは約5名。当日のお申込みは
 空いていれば可能ですが、定員に達してしまうこともあるため事前予約がおすすめ。
 参加者にはスタンプカードが配られ、スタンプが4つ集まる次回以降、1回無料で参加できます>

ステップ2:絵本読み放題&読み聞かせされ放題

<受付が済んだらテーブルを確保し、あとは絵本読み放題。
 本読み案内人さんが各テーブルを回ってくれますが、「これ読んで!」と参加者からオファーしてもOK>

ステップ3:スイーツとドリンクタイム→12:00終了

<11時なると、カフェがご用意した季節のケーキとドリンクでおやつタイム。この日はあじさいをイメージした
 “はちみつのパンナコッタとラズベリーのマシュマロ”。ドリンクは6種類から選べます。
 おやつを愉しんだあとは終了時間まで、絵本フリータイム>

絵本の旅@カフェ推薦!
梅雨に読みたい、夏に読みたいこの一冊


右【雨、あめ】ピーター・スピアー/評論社

あらすじ
雨具に着替えた姉弟は、雨が降り出した外に飛び出します。水たまりに雨水の流れ……、歩く先々で姉弟が出逢う雨の一日を
豊かなイラストで描いた、言葉のない絵本。

絵本の旅@カフェ
繊細なタッチのイラストが人気な絵本作家さんの一冊です。文字がないので、絵を見ながら子どもたちが自由にお話を作るのですが、
一人ひとり違うお話が生まれておもしろいです。

左【やっとさー】篠原良隆/愛育社

あらすじ
高円寺の夏の風物詩、高円寺阿波おどりを訪ねた親子。人で溢れる高円寺に降り立った親子は、屋台飯を食べたり場所を取って
時間を過ごすとついに音が鳴り始め……。

絵本の旅@カフェ
まつり当日の町の賑わいを再現。連がずらりと並んでいる様子が見開き8ページに描かれていて圧巻です。
踊り手でもある著者の阿波おどりへの思いが伝わってきます。

参加者さんの芙家さんにとって絵本とは
“新しい世界へのトビラ”

参加者の一組、芙家(はすや)さん親子は、友だちの紹介で
3年前に絵本の旅@カフェに出逢い、月1~2回参加しています。

「ここには老若男女の本読み案内人さんがいらっしゃるので
子どもたちにも新鮮ですし、私自身、自分では知らなかった絵本があって、
いろんな世界に出逢えることがうれしい」と、ママの万里子さん。

本読み案内人のトッポさんにとって絵本とは
“わくわくするもの”

読み聞かせのコミュニティカレッジで出逢った友人に紹介されて
絵本の旅@カフェでボランティアを始めて2年のトッポさんは、
「ここでは子どもが“読みたい”と思った絵本を読み聞かせるので
まだ読んだことがない絵本があるとドキッとしますが、
読みながら自分がどんどんわくわくしているのが愉しいです」と話します。

座・高円寺が開館された2009年から始まり、なんと取材日(2018.6.9)は
364回目に当たると言う老舗活動。ぜひ参加してみてください。

<月ごとに決めるテーマの絵本を並べるコーナーも>
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座・高円寺 「絵本の旅@カフェ」
【住所】東京都杉並区高円寺北2-1-2 2階
【Tel】03-3223-7500
【Open】毎週土曜日 10:30~12:00(カフェのみご利用は11:30~)
【最寄り駅】JR高円寺駅北口より徒歩約5分
【参加費】500円/人
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国内外の絵本の古本屋さん
えほんやるすばんばんするかいしゃ

たくさん絵本を読んで「買いたいな」と思ったら、
掘り出し絵本に出逢いたいなら、ここ、ご夫婦で営むえほんやるすばんばんするかいしゃへ。

<1階はギャラリー、趣ある階段を上った2階が古本屋さん>

へんてこな屋号、えほんやるすばんばんするかいしゃ、実は“るすばんばんするかいしゃ”という絵本があって
ビビビときたオーナーの荒木さんが、それに“えほんや”をつけたというユニークな絵本屋さんです。

<看板や本棚に並ぶポップのフォントもこの絵本を真似た荒木さんの手書き>

2,000冊以上が販売されている大半は古書。
絵本の国チェコなどの洋書から和書までそろい、店頭では買い取りも行っています。

<創業15年、古民家の落ち着く店内>


<作家さんとコラボしたオリジナル絵本やハガキなども作っているのでお土産としても愉しめます>

えほんやるすばんばんするかいしゃ推薦!
梅雨に読みたい、夏に読みたいこの一冊

左【あめあめふれふれもっとふれ】作 シャーリー・モーガン、絵 エドワード・アーディゾーニ、訳 なかがわ ちひろ/のら書店

あらすじ
外に出て遊びたい子どもたちは降り続く雨を眺めながらうずうずしています。ようやくお母さんから外出許可を得た子どもたち。
雨の世界へ飛び出しふたりが出逢ったものは……。

えほんやるすばんばんするかいしゃ
イギリスを代表する絵本作家さんの一冊です。雨って僕にとってはいいことないって思っていたけれど、
この絵本を読んでから「悪くないな」って思えるようになりました。

右【はるなつあきふゆ】ジョン・バーニンガム、訳 きしだ えりこ/ほるぷ出版

えほんやるすばんばんするかいしゃ
こちらもイギリス人作家、絵本界の巨匠による一冊。イギリスの四季が移り変わりが画面いっぱいに描かれた絵本で、
四折ページもあり、開くと大迫力な風景が広がります。

えほんやるすばんばんするかいしゃさんにとって絵本とは
“全部をつなげてくれるもの”

絵本という物体そのものにいろいろ考えさせられることが多く、
人づきあいだったり、普段の生活だったり、いろいろなことにつながる。
絵本は人と似ているな、って思います。

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えほんやるすばんばんするかいしゃ
【住所】東京都杉並区高円寺南3-44-18 1,2階
【Tel】03-5378-2204
【Open】 14:00~20:00
【Close】水曜日
【最寄り駅】JR高円寺駅南口より徒歩約6分
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いかがしたか? そもそも絵本は大人が描いたもの。
であれば、大人が読んだって共感できることがあるのは自然なことなのかもしれません。
梅雨が愛おしくなってきた、梅雨明けの夏が待ち遠しい、
そんな気分になれる絵本を手に取ってみませんか。

Writing/photo湯野澤いづみ

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