中野あるきVol.9 明治大学 中野キャンパス「明大マートのトマトらーめん」

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POSTED | 2018年6月1日
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新学期が始まり早2ヵ月、中野セントラルパーク内に立地する大学にも新しい風が
吹いていますね。新入生のみなさまも新しい大学にすっかり慣れてきたことでしょう。
それぞれの大学には学食があるものの、“ランチの時間は混み合う”、“たまには気分転換に”などの理由で、
外に繰り出しPICNIC GOHANのフードトラックを利用される学生さんも
多いようです。そこで今回、そんな学生ライフに触れるべく、わたしたちが大学に侵入してきました!

明治大学 中野キャンパスの
明大マートがおもしろい

侵入したのは、関東に4つのキャンパスを持つ明治大学のひとつ、中野キャンパス。


<創立1881年の私立大学。中野キャンパスは2013年に誕生したばかり>

1階の学食の隣に、どなたでもご利用可能なコンビニ、明大マートがあります。
勉学に励む学生に必要な文具や教材、飲食まで充実していますが、
明大マートだけに、明大オフィシャルグッズも販売されているのです。


<なんでも揃うコンビニ。それぞれの値段は一般的なコンビニと変わらない標準価格。
 ですが、文具は定価の20%OFFというからお得!>


<“森の賢者”と呼ばれ2007年に誕生した、ふくろうがモチーフの明治大学公式マスコット
 “めいじろう”をあしらったグッズコーナーも>


<売上の一部が奨学金として明治大学に寄付されるオリジナル飲料水。各100円>

クリアファイルにペンと言った文具のほか、衣類やマグカップ、クッキーなど
中野キャンパスの明大マートには30種類ものめいじろうグッズがあるのですが、
ぐるぐると店内を回っていると、うっかり足が止まってしまいました。

「えっ……?」
なんでしょう、これ。

<“トマトらーめん”という斬新なネーミングにほかのカップ麺と並んでもひと際目立つ赤々のパッケージ、
そして“明大生が明大生のために作った!”というキャッチコピー>

気になります。とても気になります。
ということで……。

買って、食べてみました。

<見た目も作り方も一般的なカップ麺と変わらなく、お湯を注いで待つこと4分>


<縮れ極細麺にさっぱりとしたトマトスープ>

カップ麺というより、トマトスープパスタのようなイタリアン感覚で、
とても美味。上品で控えめなそのカップ麺を、食欲旺盛な学生が
開発したとは思えず……。

気になります。とても気になります。
ということで……。

ビュンっとひとっ飛び。
このトマトらーめんの謎に迫るべく、
明治大学 駿河台キャンパスを訪ねました。

<東京は御茶ノ水に本部を構える明治大学 駿河台キャンパスへ>

どんな方たちが、
なんのために作ったの?

こちらの即席カップめんは、明治大学政治経済学部3、4生2,496名(2018.5.1現在)
さらにそこから、木谷光宏先生による産業心理学38期4年ゼミ生33名、
さらにそこから、企業との産学連携を図る学生団体Colorsの16名、
さらにそこから、ランダムに組分けされた生徒5名によって
企画開発されたものでした。

<図で解説するとこんな感じ>

産業心理学(産業社会の中での人間行動を、心理学の手法を使って研究する学問)
を専門とする木谷先生は、在籍39年のレジェンド。

今から4年前、「教室での座学で学んだことを実践に」、
「社会人になる前に力をつけたい」、「大学時代に社会に情報発信し、
自分たちの足跡を残したい」との思いから、
学生と木谷先生が話し合って学生団体Colorsが生まれました。

企業とコラボレーションした学生向けの商品開発が目的で、
先輩から後輩へと、その活動は受け継がれています。

<昨年の怒涛だった企画活動を懐かしむように話してくれたColorsメンバーと木谷先生>

明大生がメーカーと共同開発した
即席カップめんができるまで

メンバーの中から先輩によってランダムに組分けされる3つのグループ。
その中の1グループであり、3年の春から、企業とのコラボ商品開発に
向けて動き出し大成功を収めた“トマトらーめん班”を追ってみました。

1:なにを作るか ~2017年4月上旬~

一番のキモとなるこのテーマ。なにせ、学生団体Colorsの目的は
学生向けの商品開発ですから、学生好みでないといけません。
巷で“学生割り”があるほど不動の人気、ラーメン。
そして、一人暮らしが多い、学生財布に優しい、食事をサクッと仕上げて
遊びに繰り出したい大学生ならではの即席カップめん。

「これだ、これでいこう!」
意外とあっさり決まりました。

2:企業探し~2017年5月上旬~

さらにキモとなるこの段階。なにせ、企業コラボレーションの商品開発
が活動内容ですから、ここと連携できないと成功は得られません。
“製麺”をキーワードにアタックしていきますが、
何社も何社も断られ続け、気付けば40社。

「アマチュアな学生ですから、企業は付き合っていられないのでしょう。
連絡すら来ない企業もあり、とても苦労しました」と、メンバーの松原くん。

1ヵ月ほど経ってしまったそんな中、ついに1社が手を挙げてくれました。
それが、創業68年 信州そばをメインとした商品製造をする渡辺製麺さんです。

「私たちが掲げているモットー、“無償無限の労働力”に感銘を受けて
頂いたようで。本当に感謝しています」と、メンバーの山崎さん。

3:明大生に市場調査アンケート~2017年6月いっぱい~

即席カップめんも、コラボ企業も決まった。次は“どんな麺にするか”。
5人はアンケートを作成し、明大生に協力を得ました。

<当時のアンケート。約800名の明大生から回収、それを集計していきました>

「この作業も思いもよらず大変でした。もっと上手なやり方が
あったのかもしれないですが、紙媒体を一枚一枚集計していって……。
でもアンケートによる市場調査も初めてだったのでとても勉強になりました」
と斎藤さん。

全体としては、みんな大好きしょうゆ味、男性はやっぱりこってり家系、
カロリーを気にする女性はあっさり系と、「まぁ、そうだろうな」な
アンケート結果を渡辺製麺に渡し、試食を作って頂く段階に辿り着きました。

4:試食期間~2017年8月末~

しゅうゆ、こってり、あっさりトマト。3つの味を試食し、「おいしい」と5人
一致したのが女性意見の多かったトマト味のラーメンでした。

<試食では麺の太さも様々に作って頂き、「具材はもっとこうしてほしい」など
意見を伝え、2回の試食を実施>

ついに、健康も考慮した新しい形の即席カップめん、
トマトらーめんの味が整いました。

5:パッケージ決め~2017年9月末~

パッケージに明治大学の公式キャラクター
めいじろうと明治大学の名前が入っているのも特徴的でした。

「明大生がターゲットということで、ゆるキャラグランプリにも出場し、
学生から広く愛されているめいじろうをパッケージに入れることで、
より学生に人気がでるのではと思いました」と烏山さん。

<こちらも渡辺製麺さんがご協力くださったパッケージ候補案>


<完成パッケージ。企画開発メンバーの全員の名前も入れてもらえたという、渡辺製麺さんの粋な計らい>

6:ついに販売&販促活動~2017年10月24日~

なんと、4月のスタートから半年で企画販売に成功した5人。

ただ、ここからがまた大変。
アマチュアな学生が一から作り上げた限定5,000個のカップ麺を
どうしたら知ってもらえるか、お金を出して買ってもらえるか、
ロスをなくすかという“販促活動”です。

<明大マートへの売り込みはもちろん、翌月11月に開催された明治大学の文化祭には、
 段ボールと赤マーカーでこしらえたトマトを召して猛アピールしたメンバー>

「5,000個完売には至りませんでしたし、本来の勉強とゼミの商品企画開発を平行するのはとても大変でしたが、
ひとつの商品を作るのにこれほどの時間をかけ、多くの人が携わり、苦労の元にできているか、
このゼミに出逢ったからこそ貴重な体験ができました」と、
メンバー全員、生き生きした表情が印象的でした。

「若い学生は経験は浅いが優れたセンス(感性)があります。
商品開発には知識だけでなくひらめきや想像力が必要条件。
“ひらめきや想像力は行動から生まれる”を合言葉に、フットワークも軽く、
“前へ”の精神で商品化実現に向けて成功した5人はとても優秀なゼミ生でした」
と、穏やかに話す木谷先生の尽力でしょう。

中野土産にいかが?
明大マートでしか買えない
期間限定トマトらーめん

木谷先生と渡辺製麺さんサポートの元、未来を担う学生が四苦八苦して市場に出した
イタリアン風トマトらーめんですが、当初の予定だった限定数製造はすでに
終了しており、購入できる数はあとわずか。

中野はPICNIC GOHANでランチをされたあとは、
ぜひ明治大学 中野キャンパス明大マートに足を運び、
トマトらーめんをお土産にいかがですか?

<Colors38期ゼミ生と木谷先生(中央)。左から、齋藤彩乃さん、山崎美穂さん、松原宗輝くん、烏山はる乃さん(松本和也くんは欠席)>

※トマトらーめんは、明治大学 駿河台キャンパス、
 和泉キャンパス、生田キャンパスの明大マートでもご購入頂けます
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明治大学 中野キャンパス 明大マート
【住所】東京都中野区中野4-21-1
【Tel】03-5343-6266
【Open】8:30~20:00(月~金)、8:30~17:00(土)
【Close】日祝日と大学が定める日
【最寄り駅】JR中野駅北口より徒歩約10分
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Writing/photo湯野澤いづみ

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