出店者インタビュー vol.8(番外編)「elephantbox」加藤 真吾さん

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POSTED | 2017年9月4日

美味しいランチを販売してくれるフードトラック。普段は聞けないお店のヒストリーや、料理、素材へのこだわりを知ると、美味しい料理がさらに美味しく、身近に感じられるもの。

今回は、毎週火曜日と木曜日に出店しているタイカレーのお店elephantboxを紹介します。

レッドorグリーンのタイカレーをチョイスしたうえに、豚の角煮、ポテトサラダ、鯵の南蛮漬けなど、選べるおかずをトッピングできるelephantbox。店主の加藤さんが手作りするこれらのおかずは日替わりなので、週に2回、欠かさず加藤さんのランチを食べてもまったく飽きません。そしてなんと、ときには加藤さん自ら海で釣った新鮮なお魚を使った料理がランチに並ぶこともあるんです!

ということで、いつもは店主の経歴やメニューのこだわりをインタビューしているこの「出店者インタビュー」シリーズですが、今回は「番外編」ということで加藤さんの趣味である海釣りレポートをお届けします。

海釣りに同行させてもらったのは8月下旬の某日。集合時間は朝5:00。象のイラストが描かれたいつもフードトラックで迎えに来てくれた加藤さんと合流し、長年釣り場にしているという三浦半島の横須賀市、馬堀海岸を目指します。中野からの距離は約70km。ガラガラの環八と横浜横須賀道路を飛ばし、6:30には現地に到着。(横須賀って意外と近い!)まずは釣具屋に立ち寄り、釣りの仕掛けや餌を購入します。


<釣り人の朝は早い!6:30だというのに駐車場には車が何台も。>


<餌はオキアミ。ザトウクジラとかが食べてる小さなエビですね。冷凍してあるものを購入。>

「今回は、アジを狙いましょうか」ということで私は「サビキ釣り」をやらせてもらうことに。「サビキ」と呼ばれる目の粗い袋に入れたオキアミを海中で少しずつ撒き、匂いにつられて寄ってきたアジを疑似餌針で釣るというシンプルな釣り方です。


<こちらが「サビキ釣り」の図解。疑似餌針なので、いちいち餌をつけかえる必要がないので楽チンです>

買い物が済んだら加藤さん行きつけの貸しボート屋さんへ。堤防などから糸を垂らす釣りもありますが、加藤さんの釣りはボートに乗ってポイントを変えながら釣るスタイル。しかも、エンジン付きのボートではなく手漕ぎのボートです。


<貸しボート屋さんの駐車場に到着。海は目の前。天気は良好。絶好の釣り日和です。>

こちらが貸しボート屋さん。建物のなかで受付を済ませ、ボートをレンタルします。この時、受付のスタッフさんに風向きや詳しい天気予報なども聞き、作戦を立てます。


<ボートの受付を済ませたら海水の氷も購入。釣れた魚はすぐにクーラーボックスに入れて鮮度が落ちるのを防ぎます。>


<陸にあるボートを海まで運ぶブルドーザーがカッコイイ!>


そして我々の船がこちら!ブルドーザーが運んでいたボートはエンジン付きですが、こちらは手漕ぎのボート。井の頭公園の池などにある、後ろ向きで漕ぐタイプのボートですね。


<慣れた手つきでボートを漕ぐ加藤さん。まさに「海の男」といった感じ>

ボート屋さん情報によると、「午前中は風が強いのであまり沖には出ない方がいいぞ」ということなので、まずは海岸近くのポイントで糸を垂らすことに。

海釣りで最も重要になるのがこのポイント選び。場所が50m違うだけで結果が大きく変わってしまうとのことで、まずは加藤さんが知っているポイントを目指して約30分ひたすらボートを漕いでいきます。私たち以外のお客さんは皆エンジン付きボートで一足先に各々のポイントを散ってしまいましたが、波に揺られながらギーコ、ギーコと船を漕いでいくのは、なんとも風情を感じられます。

海上には目印になるブイなど無いので、山の形やビルの位置関係を頼りに進んでいきます。加藤さんが長年の経験で探し出したポイントは、山の上に見える時計台と大きなホテルの建物が一直線に並ぶ地点。こうやってポイントを覚えておくことを「山立て」と云うんだそうです。

ポイントに着き、針と仕掛けをセットしてもらったらいよいよ釣りスタート。すると、ほどなくして私の竿にヒットが!わずかな感触ですが、魚が糸を引くビビビという手応えが竿を通して手に伝わります。リールを巻き上げていくと、小さなアジがかかっていました!初心者なのに、いきなり釣れました!


<記念すべき1匹目!鯵フライにちょうど良さそうな大きさです。>

その後、加藤さんもアジを釣り上げるものの、それ以降はパッタリと当たりが止まってしまいました。しばらくその場で粘っていましたが、10時過ぎに吹いていた風がおさまってきたのこのポイントには見切りをつけ、沖にあるもうひとつのポイントに移動することに。


<おこぼれを狙うカモメがプカプカと後をついてきます。>

この判断が大正解。オオアジの群れがボートの下に来てくれたようで、40cmクラスのオオアジが次々とヒットしました。オオアジの引きの強さは段違いで、糸が引きちぎられるのではないかと心配になるほど。リールを巻く上げる手には自然と力が入ります。このドキドキ、ハラハラ感、そしてタモ網でボートにあげたときの充足感はなんとも言えず、ギャンブルにも似たスリルと愉しみがありました。夏でも冬でも、毎週のように釣りに興じているという加藤さんの気持ちが理解できた瞬間でした。


<おなじ場所で釣っているのに、経験の差は大きくやはり加藤さんの方が多く釣り上げていきます。>


こちらがこの日の戦績。オオアジが10匹にアジ2匹、おまけにカサゴと、ニシキハゼという珍しい魚も釣れました。「これだけ釣れれば合格点!」と加藤さん。

行き帰りの高速代やボード代を考えると魚屋で仕入れた方が割安なので、これは仕事としてではなくあくまで趣味という加藤さん。自然と対話して心をリラックスさせることで、また一週間頑張ろうと思えるのだそう。しかし、趣味と仕事を繋げ、好きな釣りに毎週のように出かけている加藤さんは自由で羨ましいなあと素直に思ってしまいました。

elepahntboxのメニューに魚料理があったら、ぜひ、売り切れる前に注文してみてください!

ちなみに、この日釣れたオオアジを一匹分けてもらった私は、家に帰ってスマホ片手に三枚におろし、刺身にしていただきました。釣りたてのオオアジはプリップリで最高に美味でした。

Writing/photo加茂 光

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